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「サリー?」と僕は言った。「ええ、そう―そちらはどなた?」彼女はそう言った。ぜんぜんインチキなんだ。僕は彼女のおやじさんにこっちの名前を言ってあったんだもの。「ホールデン・コールフィールドだよ。元気かい?」「まあ、ホールデンなの!ええ、元気よ。あなたは?」「元気だ。ところで、君、どんな具合?―その、学校のほうだけど」「なんともないわ。つまり―わかるでしょ?」「よかったね。ところで、話があるんだ。君は今日忙しいかな、ってさっきから思ってたんだがね。日曜だけど、日曜だってマチネーは一つ二ついつもやってるだろう。慈善興行とかなんとかさ。どう、いっしょに行かない?」「喜んで行くわ。ステキ。」ステキ、か。どんな言葉がきらいといって、僕はステキっていう言葉ぐらいきらいなのはないんだな。インチキなにおいがするよ。
ライ麦畑でつかまえて (book) by J・D・サリンジャー
Language: Japanese
Submitted by: sputype
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